その辺を整理したら、また作りかけのナイフが出てきた。
正確には削り損ねてそのまま放置したものだ。
鋼材の段階から曲がっていたものを何とか削りながら正確な形に整形してみようと思って削りだしたが
やればやるほどおかしくなっていった。
そしてタングのテーパー加工で完全に詰んだ。

結局どうにもならないし、捨てるのもなんだし何となく取って置いた。
久しぶりに見直してみると確かに酷く歪んでいるがナイフの機能を果たせないほどでもないし、もった
いないので完成させることにした。

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もともと関のナイフショーで売っていた鋼材だ。
かなり安価で売っているが曲がっていることがある、安いからというより単にそういう仕様なのだろう。
素人が趣味で作る事を想定していない。
完成させても見苦しいものになるのでヒルトに砲金を使ってユーズド加工ぽくして何とかごまかそうと思ったのだ。
かなり安直な発想だが。

以前に砲金を使おうと思って買ったものがあるのでこれを切りだして使用する。
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まず鋸で大まかに切り出す。

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それからヤスリで削ってナイフのサイズに合うように削っていく。

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 ある程度形が出せたら平面の出ている板に紙やすりを当ててヒルトに使えるくらいの精度を出す。
ここまでやって砲金のカシメピンがない事に気が付いた、多分商品化されていない。
真鍮か銅でごまかすか。



小さいナイフのブレードを削った。
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これも元はテーパータングで作っていたが余計な場所を削ってしまいタングごと切り捨てた。

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それからハンドル材を合わせた。


ここまでベルトグラインダーで加工して手元が暗くてケガキ線が良く見えないことに気が付いた。
ほぼ真上に明かりがついているので問題ないと思ったが実際にはやはり手元に明かりがないと辛い。

そこで急遽ライトを付け足すことにした。
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この場所にライトのアームを取り付ける。
他の場所も考えたがここしか付けられそうなとこはない。

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適当な角材を鋸ヤスリで角を丸めて紙やすりで仕上げた。

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これを壁に固定する。

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ここにライトを取り付ける、
ライトの固定用の角材がかなり長いが、これは下に柱がある所にネジを留める為にこの寸法になってしまった。

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手元に明かりがつくようになってケガキ線も今までより良く見えるようになったと思う。
そもそもベルトグラインダーに最初から明かりがセットされていればいいじゃなかろうか。
そういうオプションとかあっても良さそうだが。


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明かりも点いたのでナイフを削るペースも上がる。
一番大きい奴を途中まで削って取り合えず中断。